犬種豆辞典

  この頁では犬種豆辞典を編集していこうとしています。
時代とともに人気犬種が変わっていくと云われていますが、
トイプードルチワワロングコートチワワ柴犬タイニープードル、ミニチュアダックスフンド、フレンチブルドッグ、ポメラニアン、豆柴、ティーカッププードルについても取り上げたいと思っています。
24.02.24.更新   02.09.19.再編集
犬種豆事典 ウェルシュ・コーギー シベリアン・ハスキー ポメラニアン ミニチュア・シュナウザー
パピヨン チワワ 柴犬
犬種 01 ウェルシュ・コーギー・ペンブローク (Pembroke Welsh Corgi)
原産国 英国 ウェールズ地方
歴史  1107年まで遡るといわれる。
@直系の祖先犬はフランスとベルギーの大西洋に面した地方の織工が、ウェールズに移住してきたときに連れてきた犬という説。
Aバイキングが活躍していたころにスウェーデンの犬がウェールズの地に居残ったものともいわれている。
 古くはヘンリー2世(1133〜1189)や、現代でもイギリス王室に愛され続け、王室の犬といえば、この種と思われているほどである。ペンブロークはおもにウェールズのベンブロークシャー地方で飼育され、農場などでの作業に使われていたが、現在はペットとして世界中で愛されている。
外見  ペンブロークとよく似た犬にカーディガンがある。
両者をひと目で見分けるには、その尾をみればいい。
長い尾をもつカーディガンに対し、ペンブロークでは尾がないのがその特徴になっている。また仮にあっても、断尾の処理をする。
またカーディガンの耳先はややとがっているのに対して、ペンブロークの耳先はわずかに丸みをおびる。耳と耳の間が平らなのもペンブロークの特徴だ。中くらいの長さのかたい被毛が密生しており、毛色はレッド、セーブル、フォーン、ブラック・タンなど。四肢や胸、頸には白斑がある。小柄ながら胴体は長くたくましく、短い肢も骨格はしっかりしている。
性格  生まれながらの見張り番で、縄張り意識は強く、敷地内に入る他人には吠えることもあるとか。
警戒はするものの攻撃的なところはなく、子供にも寛容で、よき家族となってくれるそうで。カーディガンに比べると、ペンブロークはやや興奮しやすい種類だそうです。
犬種 02 シベリアン・ハスキー
原産国 ロシア シベリア地方
歴史  シベリアが原産で、遊牧民チャクチ族がそり引きやトナカイを守る犬として大事にしまた狩猟の助手としても使っていたといわれる。
サモエドやアラスカン・マラミュートと血のつながりが濃く、同じスピッツ・タイプとしてあげられているが、その詳しいルーツは定かではない。
1900年代の初めには、北極探検、南極探検にも連れられていたが、1909年に参加したソリのレースで素晴らしい成績を残し、広く世界に知られた。以降、アメリカで改良が進み、現在のような容姿ができあがった。日本でも、大きなブームとなった。
外見  頑丈で引き締まった体つきをした作業犬。
頭部の大きさと胴体とのバランスがよくとれており、肩の間の背の隆起が高く、胸は深くてあばらがよく張っている。腹部も引き締まり、腰や四肢の筋肉は発達している。
 目はアーモンド型で瞳はブルーかブラウンで、左右の目で色が違う犬もいる。耳は先がわずかに丸みをおびて直立し、わずかに後方に向く。尾は、オオカミに似た丸いブラシのような形で、付け根はやや低い。
 被毛は、まっすくで滑らかな感じの上毛と、やわらかな下毛の厚いダブルコートである。その量は豊富だが、長さはそれほどでもない。毛色は白があれば、その他の混色は何色でもよいとされる。頭と顔には、他の犬種にはない斑が入っているものが、多く存在する。
性格  オオカミを連想させるこわもての顔立ちに似ず、従順で人なつこい優しい犬であるとか。
性質上集団性に富み、家族によくなつくだけでなく、知らない人にまで友好的な態度を示す犬もいるそうで。そのため、番犬には不向きといわれている犬種のようです。
また頑固な面もあるので、早い時期からの服従訓練と、正しいしつけを行うことが大切であるといわれ。運動の時間を上手に使って、きちんと訓練すれば、楽しい家族の一員になるそうです。
犬種 03 ポメラニアン〔英:Pomeranian、独:Zwergspitz(ツヴェルク・スピッツ=ちいさなスピッツ)
原産国 ドイツ ポメラニア地方
歴史  北方スピッツ系のサモエドを祖先とする牧羊、作業犬が関わりあるらしいといわれている。
北ドイツのポメラニア地方で、羊の番犬として飼育されていたものが小型化されたもので、ポメラニアンという名である。英国のビクトリア女王(1837〜1901)がイタリアからもち帰り、初めて開催されたイギリス・ケネル・クラブのクラフト・ショーに出陳したのが、一般的になったきっかけだとされている。
その後も小型化への努力が重ねられ、より美しく毛色も改良されて、今日の姿になったそうで。日本でもその小型さと可愛さゆえ、家庭犬、愛玩犬として多くの人々に飼われている。
外見  作り物のような小型犬で、体の各部はよく引き締まり、被毛は顔と四肢の下方を除いて非常に豊かである。
下毛はやわらかい綿毛、上毛はまっすぐで粗い感じのダブルコートである。首や肩の前部、胸には特に長い飾り毛があり、それが肩まで広がっている。
毛色には黒、ブラウン、チョコレート、レッド、オレンジ、クリーム、オレンジ・セーブル、ウルフ・セーブル、ビーバー、ブルー、白、パーティ・カラー、ブラック・タンなどがある。
特に額が丸くやや突き出た感じで、目の間のくぼみははっきりしている。鼻筋は短く、鼻の色は黒いのがよいとされている。三角形の小さい耳は、やや離れてつき、前方に直立している。尾は付け根が高く、背の中央に背負っており、長い飾り毛がついている。
性格  朗らかで、性格は素直で快活だとか。賢くて、とても愛情こまやかで飼い主たちに対するサービス精神も旺盛であるそうで。表情も非常に豊かで、フワフワの被毛に包まれた体を弾ませる姿が、愛らしい犬である。多少興奮しやすい面があるが、従順でなだめやすく、しつけもしやすく、それが行き届いた犬では、誰からも愛されるものになるだろう。番犬としても適当で、少しでも変わったことがあれば、盛んにほえて教えてくれるそうです。
犬種 04 ミニチュア・シュナウザー (Miniature Schnauzer)
原産国 ドイツ
歴史 ミニチュア・シュナウザーはシュナウザーの中で、一番の小型。アーフェンピンシャー、スタンダード・シュナウザー、ジャーマン・プードルなどから作出されたとされている。
実用目的にネズミを捕獲して働く犬がいる一方で、愛玩犬として暮らしの中に根づいたものもいる。
1899年に独立した犬種として、ショーに出場した。今では愛玩犬、ショードッグとして世界中で愛好されている。
外見  テリア・タイプの種類としては、たくましい骨格と引き締まった筋肉質のスクエアな体形が特徴的な種類であり、活動的で機敏な性質をよく表しているとか。
荒い針金状の被毛はダブルコートで、上毛は硬く下毛は密生しており、毛色はブラック、ブラック&シルバー、ソルト&ペッパー他さまざまな色彩があるそうである。隆起した濃い眉毛と口の周囲の長いひげ、四肢の飾り毛が特徴的であり、深くくぼんでついている暗褐色の目が、鋭い表情を演出しています。
性格  情愛深い性質で知られ、番犬としても優秀であるそうです。
テリア種としては、闘争心もそれほど強くないが、必要とあらば、なんにでも向かっていく性質がある。そのためある程度のしつけをしないと無駄吠えをする、かなり我の強い犬になってしまうそうで。小柄な身体でエネルギッシュに運動するそうです。
犬種 05 パピヨン(Papillon)
原産国 スペイン?〔原種はスペインのトイ・スパニエルの一種とされているそうです。〕
歴史 フランス語で蝶を意味するパピヨンです(が、祖先犬はスペインのスパニエルの1種だとされています。)
16世紀フランスのルイ14世(在位1643‐1715)時代やマリー・アントワネット(1755〜1793)やポンパドール夫人等の宮廷貴婦人たちに可愛がられたので、イタリアのボローニャ地方で多く繁殖されて、高額で取り引きされたそうです。
耳が蝶の羽のように見えることから、この名前となった。
別名バタフライ・スパニエルとも呼ばれ、家庭犬、愛玩犬として人気を得ているそうです。
外見  優雅に直立した大きな耳の形。被毛は中くらいの長さで豊富。まっすぐに伸び、絹のようなやわらかをもっており、下毛のないシングル・コートである。
耳や胸、四肢、尾などに飾り毛があり、毛色は白地にはっきりした色斑が入るパーティー・カラーであり、耳や目のまわりに模様があり、ブレーズが白く抜けるのがいいそうです。目は大きめで色は暗色。鼻は黒い。
耳は、ルイ14世の時代には垂れ耳だったとされるが、だんだんと立ち耳となった。現在では垂れ耳の犬を「ファレーヌ」と呼び、欧州では区別されている。同じ親から、違うタイプの耳をもった子犬が生まれることもあるそうです。
性格  性格は賢く順応性があり、活発。容姿は優雅で美しく、友好的である。小型犬ながら大胆で勇敢な面をみせ、自己主張も強い。反面繊細で甘え上手である。小型ゆえ見かけは華奢だが、本来は丈夫で、どのような気候や環境にもすぐに適応する。飼い主たちの態度には敏感に反応し、動作も機敏だそうです。
犬種 06 チワワ Chihuahua
原産国 メキシコ
歴史 9世紀以前メキシコ先住民族(トルティック族)が飼育していた小型で吠えない犬(テチチ)を1850年頃、アメリカ人がメキシコのチワワ市から基礎犬を連れ帰った事から犬種名がつけられ、改良固定されたものが現在のチワワであるそうです。
全犬種中最も小さい犬で、手のひらに乗るほどのものもあるが、1〜2kgが理想といわれる。
スムース(短毛)とロング(長毛)の2タイプがある。
外見  骨格は華奢だが、前胸は豊かに発達し、腹部はよく引き締まっている。全体にしなやかな体形。
頭部は丸味があり「りんごのように丸いアップルド−ム型が理想」だそうです、鼻吻部は丸味のあるクサビ形、鼻筋はまっすぐで適度に短く、小さな鼻はわずかに尖る。くりくりした丸い大きな目の瞳は暗色、ルビー色、または明るい色と多彩。耳は大きなそり耳で、緊張しているときはピンと立つが、くつろいでいるときは傾いて開いている。
スムースは滑らかで光沢のある毛が密生して、首の毛はやや粗く、頭と耳の毛が非常に短いのが特徴。
ロングはやわらかく、まっすぐか、わずかにウェーブがかかったものがあり、耳、首、四肢と尾は特に豊かに密生している。
毛色は黒、赤、白、クリーム、チョコレート、黒と黄褐色、赤にブロンズなどでどんな毛色でも許され、多様な毛色が魅力の一つとなっている。
性格 きわめて忠実で、活発で好奇心も旺盛、動作が機敏である。甘ったれなところがある反面、縄張り意識が強く大きな犬の前でも堂々と自分を主張することもあり、訓練には対応するので、幼犬期からきちんとしつけを行えば、品よくもの静かな可愛い家族になるそうです。
犬種  ロングコートチワワ Long Chihuahua
原産国 メキシコ
歴史 1850年になってから、メキシコに渡った米国人が、テチチと思われる犬を発見して米国に持ち帰ります。持ち帰られた犬たちは、発見された地にちなんで「チワワ」と名付けられました。
チワワは米国でチャイニーズクレステッドドッグや小型のスパニエルと交配して、小さなサイズに固定されました。
当初はチワワと言えばスムースコートチワワのことでしたが、米国で改良されて毛の長いロングコートチワワが誕生しました。
ロングコートになったのはポメラニアンやパピヨンと交配したためだと言われています。
外見 チワワの被毛は長さによって「スムースコート」と「ロングコート」の2タイプがあります。
スムースコートは体にぴったりと密着するような短い毛で光沢があります。
ロングコートは全身を長い毛で覆われていて、耳や足、しっぽに飾り毛が付いていいます。毛が絡まりやすいため、ブラッシングなどの日ごろのお手入れは欠かせません。また、どちらのタイプもダブルコートなので、換毛期には抜け毛が多くなります。
抜け毛を取り除かないと皮膚病の原因にもなるので、念入りにブラッシングをしましょう。
性格 好奇心が強く勇敢であるにもかかわらず、内心は怖がりがあるため、攻撃に転じやすい面があります。
家族と他人をはっきりと区別して接する、保守的な性格です。そのため、侵入者やほかの犬に対しては攻撃的な態度を示すなど番犬として優秀です。
 
犬種 07 トイプードル
原産国 フランスと云われていますが。
歴史 トイプードルの原種であるスタンダードは、16世紀までは様々な役割を与えられていました。
荷車を引く使役犬や、鴨狩の際に仕留めた獲物を水に入って回収するレトリーバー(回収犬)として、私たち人間と深い関係があります。
ちなみに、コンチネンタルクリップというプードル独特のカットスタイルは、効率的に水辺の猟を行うために考えられたものとされています。
胸や関節に多く残している毛は水に濡れても体温が低下するのを防いでくれますし、尻尾の先に残した毛は、人間が遠くまで泳いで行ったプードルを見つけ易くするための目印の役割があると言われています。
また、犬の中でも鋭い嗅覚を持つプードルは、トリュフを見つける探知犬としても活躍していました。トリュフが自生している場所を探すのはミニチュアおよびトイプードルで、イギリスが最初と言われているこの仕事は、ヨーロッパ各地に広まったとされています。
そのほかにも、軍用犬やアニマルアシステッドセラピー犬、警察犬としても採用されたこともあるなど、その器用さを活かして活躍した過去があります。現在でも、高い知能を活かして介助犬や聴導犬として活躍するなど、人間にとって無くてはならない存在です。
外見 クルンとカールした毛がチャーミングなトイプードル。
シングルコートの巻き毛は抜けにくく、体臭もほとんどないのが特徴です。そのためアレルギー体質の人も心配が少なく、家庭で飼いやすい犬として親しまれています。
ただし、毛が絡まったり、毛玉になりやす。
性格 非常に賢く、社交的な性格です。飼い主に従順で、犬や猫などの動物とも友好関係を築きやすいです。水鳥の回収を行う狩猟犬だったというルーツがあるため、水遊びをしたり、オモチャを取ってくる遊びを好みます。
 
犬種 08 柴犬(しばいぬ)
原産国 1930(昭和5)年島根県の二川村(現・益田市美都町)で日本古来種石州犬から誕生しました。
歴史 昔から本州各地で飼われ、古くから小動物の狩猟、それに伴う諸作業に用いられてきた犬で、信州の川上犬、保科犬、戸隠犬、美濃(岐阜県南部)の美濃柴犬、山陰の石州犬や因幡犬など、分布地域によっていくつかのグループに細分されていました。
第二次世界大戦後の食糧難の時代や、その後の1952(昭和27)年に犬ジステンパーが流行したことによって頭数が激減しました。
現在大多数を占めているいわゆる信州柴犬は、昭和初期の保存運動の中で、島根生まれの雄犬「石」(いし)と四国産の雌犬「コロ」を交配して作られたアカ号の子孫が長野県へ移入・繁殖されたものを源流としており、その呼び名からしばしば誤解を受けるが信州地方原産種ではありません。
このため、天然記念物に指定された7犬種の中で、柴犬のみが地方名を冠していません。
石は1930(昭和5)年生まれの石州犬で、日本犬を探索していた中村鶴吉が島根県二川村で見出し、この2頭の曾孫に当たる中(なか、1948年4月生まれ)の血統が、毛皮需要や食糧難で激減していた柴犬を戦後復活させる中心になりました。
このため、石が生まれ育った下山信市の家を増築して「石号記念館」が設けられ、二川地区は「柴犬の聖地石号の里」を掲げて、愛犬家を呼び込む村おこしを図っています。
外見 柴犬は比較的小型な部類です。
柴犬はオスの成犬でも体高38〜45cm、体重8〜13kg。ややずんぐりとしていますが、均整のとれたコンパクトな体型。ピンと立った耳、硬くて直毛の上毛と柔らかい下毛の二層構造のしっかりと厚い被毛、そしてくるっと巻いた尻尾が特徴です。
性格 飼主に対してとても従順ということです。
さらに忠実で勇敢、素朴で利口な性格なので、飼いやすく人気が高い犬種です、
犬種 09 タイニープードル (Tiny Poodle)    ※tiny≒小さい
原産国 (フランス)
歴史 正確な起源については不明な点も多いのですが、プードルは古来よりヨーロッパを中心に狩猟犬として人間の隣にいました。現在でもトリミングの際に尾先をポンポンのように残してリボンを結ぶことがありますね。これは狩猟犬として活躍していた頃、狩る獲物と誤認しないための目印の名残です。
15世紀ごろになると、プードルはフランス上流階級の女性たちに愛されるようになり、急激なサイズダウンを遂げました。
そこで誕生したのがミニチュアプードルです。
ミニチュアプードルはトイプードルよりもまだ少し大きいサイズのプードル。17世紀オランダの画家ステーン作「ダンスをする犬」にもミニチュアプードルが描かれています。
さらに小さいトイプードルが誕生したのは18世紀後半のフランスです。マリーアントワネットの時代に生まれました。
日本に輸入されたのは1949(昭和24)年です。
アメリカからミニチュアプードル3頭がやってきてきました。
ミニチュアプードルやトイプードルが誕生し、より小型化は進み、近年更に小さいプードルとしてタイニープードルやティーカッププードルという呼称が広がりつつあります。
外見 タイニープードルは非常に小さな体をしており、超小型犬と言われています。
成犬でも重さが2〜3kg程度、体高は25cm以下になります。
性格 非常に知能が高く、学習能力に優れています。
家族に対してとても愛情深く、感情表現が豊かなため、飼い主さんとの深い絆を築くことができます



カウンター